御本尊 聖観世音菩薩(本堂)
佛心とは、大慈悲心これなり。
《慈》は相手に同ずる愛であり、《悲》とは人生苦のうめきを共にする泪である。
世の実相を自在に観て、衆生の呼び声に同ずることを誓願とする菩薩である。
千手観世音菩薩(本堂)
千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表している。
大元帥明王(大元堂)
秘仏 日本最大級(約4m) 毎年10月17日御開扉
三宝(佛・法・僧)の守護のため、大元三昧(荒野鬼神)に入り、示現し給う 明王である。その心胆を寒からしめる暴悪の相は、人間のもつ三毒(むさぼり・いかり・お ろかさ)の相を如実に示すと同時に、この力をそのまま昇華する密教の生命の 絶対的肯定を、もっとも端的にあらわしている。
不動明王(大元堂)
大日如来の教令輪身(如来使者)として、煩悩・悪業を焼き尽くす「火生三昧」の誓願に住する明王である。
毘沙門天王(大元堂)
守護神として北方を司る。
左手にもつ宝塔より無量の福徳を授け、右手に三叉戟を執りその威を示す福神である。
薬師如来(大元堂)
瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされている。
無明の病を直す法薬を与える医薬の仏として、如来には珍しく現世利益信仰を集める。
歓喜天(聖天堂)
人身象頭の双身抱擁像である。
男天は他化自在天、女天は十一面観世音菩薩の化身として、その抱擁の歓喜 は生命の喜びを謳歌して、種々の苦悩を滅し、敬愛と繁栄をもたらす尊神である。